『GIGAZINE 未来への暴言』を読んだ
超有名ニュースサイトGIGAZINEの編集長の山崎さんが編集者の目からみたウェブの時代の今と未来を綴った一冊。
2010年に出版されたこともあり2年前にウェブの最先端にいた人の考えを垣間見ることができて興味深い。
電子ブック絡みで初代Kindleの話題がでてる。つい先月amazonから新しいKindle(Fire HD,paperwhite)がリリースされたばかりだからちょっと懐かしい気持ちになる。今でこそタブレット端末全盛で安価に手に入るようになったけど,2年前にはipad一強だったからな。Eインクとかも知名度低かったし。
山崎さんがどういう考えで記事を書いてるか書かれている。専門性だけにとらわれずあらゆる趣向を持った「オタク」的な人間が理想的だという。技術書が売れない時代だからあらゆる話題を包含したメタメディア的なことが大切だと山崎さんはいってるんだろう。
日本にオタク気質な人間が少ない原因は本書でも言及されているように教育にあるだろう。小中高と半ば洗脳のように量産型日本人を生産すれば興味とか趣向もどこへやらといったところ。量産型気質はメタメディア的なウェブの性格と相入れないのも忘れてはならないという。
そんな山崎さんのウェブの未来へのアイデアが伝わってくる一冊だ。ぜひ山崎さんには1年に一度「暴言」を書いてもらいたい。